御朱印基礎知識 [御朱印基礎知識]
正しい御朱印の頂き方のレクチャーです。
■正しく参拝しよう
お参りもしないで、いきなり御朱印所へ直行はもってのほかです。まずはきちんと参拝してから御朱印所へ行きましょう。
●其の壱
境内に入ったら水屋で手を清め、口をすすぎます。手の洗い方は、右手で柄杓を持ち左手を洗い、次に左手で柄杓を持ち右手を洗う。口をすすぐときには水を手にとってすすぎます。最後に柄杓に水をいれ、柄杓を立てます。こうすると自然と柄に水がかかり、柄をすすぐことができます。
●其の弐
本堂(もしくは拝殿)に進み、賽銭をあげます。お寺の場合は、本堂入口に納経できる箱があればここに写経を納める。箱がなければ御朱印を頂くときに受付で納経します。
●其の参
本尊に合掌。神社では「二礼二拍手一礼」。読経する場合は声に出さなくても、般若心経などを心の中で念じるだけでも良い。
●其の四
最後に御朱印所で御朱印をいただきましょう。
■御朱印をいただく
参拝が済んだら御朱印を頂きに行きます。御朱印帳を差し出す前に、こんな準備をしておきましょう。
●御朱印帳のカバーははずしておく
●御朱印帳のヒモを緩めておく・・・ヒモで閉じてある御朱印帳はページを広げやすいようにヒモを緩めておきましょう。
●小銭を用意しておく・・・御朱印は300円前後が一般的。5千円や1万円でおつりなんてとんでもありません。
●頂きたい御朱印をはっきり告げる・・・どの御朱印をいただきたいかはっきり告げること。寺社によってはさまざまな御朱印があります。
■マナーを心得る
以下のような行為はNGです。ちょっとした気遣いがあればマナーを守ることは難しくないはずです。
●葬儀や神事の最中、強引に御朱印を頼むのはダメ
●本堂や社殿で寝転んだり、飲食するなんて巡礼の資格なし
●御朱印をもらっている間、大声でおしゃべりしない
●御朱印帳は必携。観光記念のスタンプ帳やメモ帳なんて論外。御朱印帳以外はダメという寺社もあります
●お昼時間など食事の時間に押しかけない
<櫻木神社 御朱印>
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御朱印とは [御朱印とは]
御朱印は寺社のご住職や神職の方もしくは担当の職員の方が印を押し、参拝した日付や寺社名を墨書してくれるものです。
もともとお経を自分で書き写して寺院に納め、その証に頂くものでした。御朱印を頂く御朱印帳が納経帖、頂く場所が納経所と呼ばれたり、御朱印のことも納経印あるいは宝印といわれたりするのはこのためです。
寺社名やご本尊の墨書や印を押したり、すでに書いてある紙を渡す寺社もあります。特別な決まりはありませんが、お寺の場合は日付のほかに、本尊名、三宝印、寺名が入るのがほとんどです。
<甲斐善光寺 御朱印>
御朱印はひとつの寺社にひとつとは限りません。お堂によって、あるいは仏像によって御朱印は違います。特定の期間だけいただける特別な御朱印、史跡の御朱印、天皇陵の御朱印などさまざまな御朱印があるのです。
四国八十八ヶ所霊場めぐりや坂東三十三観音めぐりといった霊場めぐりには専用の御朱印帳がありますし、各寺社でもオリジナルの御朱印帳が販売されています。
御朱印は寺社それぞれで、印も異なりますし、墨書も工夫されていて、書き手の個性が垣間見えるものです。同じ寺社でも訪れる日が違うと異なることがあります。
このように魅力あふれる御朱印ですが、いつの頃からか納経しなくても、参詣の証にいただけるようになりました。とはいうものの記念スタンプではありませんので、その点はしっかりと心得ておいてください。
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